CRe8Japan クリエイトジャパン通信
2021年11月29日更新
南アフリカで確認された変異株「オミクロン」がオーストラリアに上陸
オーストラリアでは変異株「オミクロン」の感染確認が発表され、政府も州政府も緊急記者会見を開くなど、一気に緊張感が高まってきました。本日時点での感染者はまだ数人ですが、感染力が高いことから今後の感染拡大が懸念されます。12月1日から日本の学生やワーキングホリデーメーカー、出張者も隔離なしで入国できる予定でしたが、急遽方針が変更され3日間の強制隔離が義務付けられました。状況は刻一刻と変化しており、それに対する政策も順次変更されますので、今後の動向や情報に注視する必要があります。
筆者の個人的な見解ですが、この「オミクロン」の感染確認により、現時点で今シーズンにおける日本へのスキー旅行の可能性は低くなったと言わざるを得ません。ただし「オミクロン」の感染力やワクチンの効力、重症化を防げるかなどにもよりますので、今後の状況の変化と情報を注視する必要があります。
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2021年11月22日更新
12月1日から入国資格のあるビザ保持者は隔離なし(一部の州を除く)で入国可能に。日本からの観光客の受入も検討段階へ。
この日スコット・モリソン豪首相は記者会見を開き、2回のワクチン接種済みでPCR検査の陰性証明書があれば、12月1日から、入国資格のビザ保持者(学生ビザ、ビジネスビザ、ワーキングホリデービザ等も含む)は隔離なしで入国できると発表しました。ただし、現在隔離なしで入州を許可している州はNSW州、VIC州、ACTの3州になります。この施策により海外から20万人が入国できるようになるとしています。国民のワクチン接種率が90%近くに達成し通常の暮らしが戻りつつあるオーストラリアでは、人手不足が深刻な社会問題となっているので、海外から労働者を確保する狙いもあるのではないかと思います。ちなみに最近見た新聞記事には、有名な高級レストランの皿洗いの週末の時給が$90(約7,500円)でも見つからない、と書かれていました。
また、記者団から観光客の受け入れについて質問を受けた同首相は、日本、韓国、シンガポールを名指しして、この3国との観光客の往来は、お互いの国の経済活性化における最重要課題との認識を示し、現在検討を進めていると答えました。その時期については明言しませんでしたが、年内の可能性もあることを示唆しました。現在水面下で日本政府と協議していることを期待し、正式な発表を待ちたいと思います。
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2021年11月15日更新
ロックダウンによる経済支援として一時滞在者にも最大約95万円を支給
ワクチン接種が他州より遅れていたQLD(Queensland)州ですが、ようやく本日から国境再開するというニュースを各テレビ局が朝から一斉に流していました。一方メルボルンがあるVIC州では、未だワクチン接種反対者によるデモが続いています。オーストラリアでは州政府の権限が強く(地方分権が確立)、法律や規制も州独自で決定されるケースが多いので、今回の新型ウイルスのパンデミックに対する対応もまちまちです。
ところで話題は変わりますが、今日はタイトルにある通り給付金について書いてみたいと思います。本ブログでもお伝えしてきましたが、シドニー全域で実施されたロックダウンは6月末から始まり、10月11日に解除されました。その間約15週間に渡り小売店や飲食店は店内での営業ができない状態が続いていましたが、それらのお店でアルバイトしていた学生やワーキングホリデーメーカーにとっても、収入が途絶えてしまい大きな死活問題となりました。ところが国(日本の厚労省管轄)は早々と一時滞在者に対しても給付金を支給することを決定します。その額はなんと1週間あたり一人$750(本日時点での為替レートで約63,000円)で、15週間で計算すると約95万円弱となります。雇用主からの証明が必要などの条件はありますが、日本人の学生やワーキングホリデーメーカーの多くがこの給付金を受け取ったようです。もちろん雇用主に対しても雇用を守ることを条件に、同様もしくはそれ以上の補償が行われました。
この一時滞在者に対する大胆な施策が実行された背景には、2020年4月〜2021年3月に実施された数百万円の給付金支給がオーストラリア国民や永住権保持者のみに適用されたので、差別的な問題があるとして政府がバッシングを受けたことが要因になっていることが考えられます。現在日本では18歳以下への10万円給付金で世論が揺れているようですが、このオーストラリアのスピーディーで大胆な決定は、改めて多民族国家の寛大さを感じます。もし日本で外国人の学生に対して100万円近くの給付金を支給したとしたら、、、政権を揺るがす大問題に発展するのではないでしょうか。
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2021年11月1日更新
国境が再開されシンガポールからの国際便がシドニー空港に到着
11月1日からワクチン接種者(市民権及び永住権保持者)は隔離なしの入国が認められ、その第一便としてまずはシンガポールからのフライトがシドニー空港に到着しました。長い間離れ離れになっていた家族が、空港で涙ながらに抱き合うシーンを各テレビ局が放映しています。
オーストラリア政府やカンタス航空は各国と隔離なしの行き来を協議しており、今後徐々に制限を緩和していく方針です。最終的に観光客を受け入れるまでが国境再開のゴールだと思いますが、日本との観光客との自由な行き来がいつぐらいに実現できるのか、引き続き動向を注視していきたいと思います。
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2021年10月29日更新
カナダはアプリやポータルサイトを活用して隔離なしの海外旅行客受け入れへ
11月1日からワクチン接種者は自由に海外旅行ができるようになりますが、渡航先の隔離義務はその国によって対応が違います。いよいよカナダはその受入れの強化をスタートし、事前に「ArriveCAN」というアプリもしくはウェブサイトから渡航者情報を送信すれば、隔離なしで入国ができるようになります。この対応に伴いメディアや旅行会社は、カナダへのスキー旅行の促進を加速させる可能が出てきました。カンタス航空は予めアナウンスしている通り12月18日からバンクーバーへの直行便を再開し、エアカナダは12月17日から再開します。
<ArriveCANのサイト>
https://www.canada.ca/en/public-health/services/diseases/coronavirus-disease-covid-19/arrivecan.html
カナダからオーストラリアへの入国は未だ制限がありますので、カナダ政府はオーストラリアからのスキー旅行の需要を見込み、カナダ人の海外旅行意欲よりもスキーリゾートにおける経済活性化を優先させたのではないかと思います。一方日本の対応は今のところ変更なく、旅行者は一定期間(10日〜14日間)の隔離が必要となります。前回のブログで書いた通り、オーストラリアが日本人観光客を隔離なしで受け入れるまでは、日本側も同じ対応をとるという情報もあります。
コロナ前のデータですが、オーストラリアから日本への観光客は57万人で日本からオーストラリアへの観光客の倍近く、平均滞在日数も一人当たりの消費金額も日本のそれと比較して大きく上回るので、相当の経済効果が期待できるのですが。日本人がオーストラリアに旅行できなくて困る人より、オーストラリア人が日本に旅行できなくて困る人の方が圧倒的に多い(特にスノーリゾートにおいては)と思いますので、日本もカナダのように相手国の対応がどうであれ、自国の利益を優先してほしいところです。
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2021年10月22日更新
カンタス航空が5都市への国際便を前倒しで再開することを発表
カンタス航空のアラン・ジョイスCEOが22日(金)、シドニー発のシンガポール、バンコク、プーケット、ヨハネスブルグ、フィジーの5都市へのフライトを、予定より前倒しで再開すると発表しました。シンガポールへは11月23日、フィジーは12月7日、ヨハネスブルグは来年1月5日、バンコクは1月14日、プーケットは1月12日に運行が再開されます。
また、メルボルンからロンドンへの運航も予定より6週間早い11月6日から再開、メルボルンからシンガポールへの運航も予定より3週間早い11月22日から運航されます。フィジーを含む一部の国はまだ隔離制度が義務付けられているため、カンタス航空は各政府と調整を図っているようです。
ワクチン接種済みの留学生も入国が認められる可能性が最近でてきて、観光客においてもひょっとするとクリスマスまでには入国できる可能性が少しでてきたようです。一部の情報によると日本政府はオーストラリアが日本人観光客の入国を認めるまで、オーストラリアからの観光客を受け入れない方針とのことですが、この理論からするとクリスマスまでにはオーストラリア人観光客の隔離なしの入国が可能になると言えるかもしれません。
筆者の個人的な意見ですが、日本人がオーストラリアに旅行できなくて困る人より、オーストラリア人が日本に旅行できなくて困る人の方が圧倒的に多いと思うので、そこは国民の利益を考えて判断してほしいところですが、そうはいかない事情もいろいろあるのでしょう。現在カンタス航空はインドネシア政府と隔離なしの調整を図っているようですので、ぜひ日本との交渉も官民一体となって頑張ってほしいところです。
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2021年10月13日更新
ワクチンパスポートを活用した日本のスキー旅行需要に期待
昨日とても嬉しいことがあったのでご報告です。
インバウンドに人気のスキー場社長からご連絡いただき、そのエリアの行政のトップでもある知事と直接会われる機会があり、その際にクリエイトジャパンブログの情報を伝えていただいたとのことでした。現在の日本へのスキー旅行予約は、あくまでも近い将来隔離義務が解除になることを期待してのもので、もしこのまま解除にならないようであれば予約は全てキャンセルになり、ワクチンパスポートを活用したスキー旅行需要の巻き返しを図っているカナダや他国に流れてしまう懸念も伝えられたとのことでした。スキーリゾートを有する他エリアの行政とも連携を図り、国に対して早急に規制緩和を検討してもらえるよう訴えられたそうで、それに対して知事も早速アクションを起こされたとのことでした。大変有り難く思います。
ブログ形式で日本の皆さまにオーストラリアの情報を伝え始めて約半年になりますが、情報収集と記事作成は結構時間を費やすので途中挫けそうになった時もありましたが、今回の件で少しでも日本のインバウンド業界のお役に立てたとしたら、地道にコツコツと続けてきて良かったと思っているところです。お陰さまで本業のプロモーションも忙しくなってきましたので、今後は掲載回数が減ってしまうかもしれませんが、引き続き参考情報として読んでいただけるととても嬉しく思います。
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2021年10月12日更新
NSW州はいよいよワクチンパスポートを活用した暮らしに突入
前回のブログで書いた通り、NSW州は10月11日からいよいよ「Withコロナ」の生活が始まりました。テレビでは連日、パブやショッピンセンターに行列ができているシーンが放映され、市民の喜びを伝えています。正確には11日の夜中零時にロックダウンが解除されましたが、その時点ですでに大勢の人々がお店の前に集まり、カウントダウンしながらオープンを祝福するシーンはとても印象的でした。
さて、ここ最近になって日本の各スキーリゾートのプロモーションも少しずつ動き出し、クリエイトジャパンのプロモーションサービスも今後急速に依頼が増えてきそうな気配です。そこで今日はクリエイトジャパンのFacebook投稿へのオーストラリア人のコメントをご紹介します。それはある長野県のスキーリゾートのプロモーション投稿へのコメントですが、彼は来年2月初旬から1ヶ月間日本へのスキー旅行をすでに予約し、安比、ニセコ、志賀高原に1週間ずつ滞在して、東京にも行く計画をしているそうです。日本の隔離制度について質問があったので、今現在は10日間の隔離義務があるが、来年早々には解除されることが見込まれていると返信したところ、「そうだよね、僕もそう思って予約したんだ」とのことでした。
ついこの間まで日本のスキー旅行需要は数年先という考えがほとんどでしたが、状況は少しずつですが良い方向に進んでいると思います。日本への旅行を心待ちにしているオーストラリア人は大勢いますので、あとは日本の対応次第で多少なりとも今シーズンに向けてスキー旅行が戻ってくるはずです。一刻も早くワクチンパスポートを活用した明確なルールの発表を願うばかりです。
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2021年10月7日更新
NSW州がフルワクチン接種率70%を達成
NSW州は先週、ベレジクリアン前州首相が汚職監視委員会の捜査対象になったことから突然辞任し、今週ペレテット新州首相が誕生しました。新州首相は早速記者会見を行い、NSW州はフルワクチン接種率が70%に達したことを発表しました、これにより来週11日から飲食店や小売店が店内営業もできることになり、人々の行動制限もかなり緩和されます。一方で学生などアルバイト要員がコロナの影響で母国に帰国しているため、飲食店などは深刻な人手不足が懸念されています。
さて話題は変わりますが、最近お付き合いのある旅行会社数社と連絡を取りましたので、各社の状況をお伝えします。ある会社はカンタス航空が国際線再開のスケジュールを発表してから、日本へのスキー旅行の予約や問い合わせが増えてきたそうです。ただ日本の宿泊施設の中には冬は休業していたり、修学旅行の予約でブロックされていたり、なかなか予約が取れず困っているとのお話でした。いずれにせよ日本はまだ10日間の隔離制限があるので、この制度が緩和されないと最終的にキャンセルになるだろうとのことでしたが、来年1月後半からの緩和に期待しているところだそうです。
ある会社は来年の4月からのツアー予約が入ってきているとのことでした。恐らくその頃には隔離制限も緩和されていることを前提に、花見シーズンに合わせて予約しているのだと思います。またローカルの旅行会社は、2023年〜2024年の予約や問い合わせで今とても忙しくしているとのことです。オーストラリア人らしい、なんとも気の早い話ですね。
このように旅行会社によって状況は様々でしたが、国境再開に向けて確実に前進しているのは間違いないようです。
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2021年9月17日更新
NSW州が国境再開に向けて自宅隔離制度を試験的に実施すると発表
オーストラリアは今もなお海外からの入国者に対して、政府が指定した隔離施設で2週間の隔離を義務付けていますが、ベレジクリアンNSW州首相は17日、すでに試験的に自宅隔離を実施している南オーストラリア州の制度を参考に、NSW州でもフルワクチン接種者(ワクチンを2回接種している人)に対して、同様の制度を試験的に10月から実施すると発表しました。自宅隔離中は各自の行動が位置情報アプリで厳格に監視されるようです。
この発表でオーストラリア人の海外旅行熱が息を吹き返す可能性が高まりましたが、日本はまだオーストラリアからの入国者に対して具体的な隔離緩和の政策は打ち出していないので、今後の日本政府の対応に期待したいところです。スキー関連メディアによると、カナダはフルワクチン接種者に対して隔離なしで入国できる具体的なルールを示しており、今後カナダへの旅行予約が動き出す可能性はあるとのことです。アメリカに関しては順調にワクチン接種が進んでいましたが、州によってはマスク着用も禁止されていたり、ワクチン接種反対者の勢力が強かったり、ここに来て接種率が滞っているのでウィルス感染リスクを考えると、アメリカへの旅行は控える人が多いのではないかとの見方もあります。
カンタス航空は12月18日からロサンゼルス、バンクーバー、ロンドン、シンガポール、19日から東京、フィジー、20日からホノルルのフライトを再開すると発表し、テレビCMも頻繁に流しています。日本はまだワクチンパスポートを活用した入国制度政策を打ち出していませんが、ワクチン接種は順調に進んでおり、また3カ国の中では一番ウイルス感染を抑えているので、今後の日本政府の動向に注視したいと思います。筆者の個人的な見解ですが、今世界はワクチンパスポートを活用した経済活性化や国境再開に向けて奮闘している中、日本は総裁選の話題が中心で、主要な政治家がその根回しや選挙運動に注力している様子は、何とも心許なく思うのですが日本の皆さんはいかがでしょうか。ちなみに今オーストラリアで持ちきりの話題というと、ワクチンパスポートを活用した隔離なしの国境再開と、豪英米(AUKUS=AUS UK US)の新たな軍事連携です。
オーストラリアはWithコロナ政策に転換し、ロックダウンによる行動制限も徐々に緩和され、普段の暮らしが少しずつですが戻りつつあります。
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2021年9月9日更新
日本からの渡航者の隔離を年内に免除する見通し
シドニー時事通信が6日伝えたところによると、オーストラリアのテハン貿易・観光・投資相が外国人記者団とのオンライン会見で、現在義務付けられている入国時の14日間隔離措置について、日本からの入国者は年内に撤廃する見通しだと示しました。先日モリソン豪首相は国民のワクチン接種率80%で国境を再開すると明言しているので、この接種率が達成されれば接種者は隔離なしで日本と行き来できる見通しが立つことになります。今後のウイルスの状況にもよるため、政府からの正式な発表と日本側の隔離措置対応にも注目したいと思います。
NSW州では10月初旬から本格的にワクチンパスポートを活用した行動制限の緩和が試験的に実施されます。実施される地区はNSW州の中でも感染が抑えられているノースシドニーやモスモンなどのエリアからスタートする見通しです。まずはオーストラリア人の憩いの場でもある「パブ」から再開するとのことなので、何ともオーストラリアらしい決定で、長期間のロックダウンでストレスが溜まっている市民の鬱憤を払拭するには、ベストな判断かもしれません。筆者もモスマンエリアに住んでいるので、パブの再開が今から楽しみで仕方がありません。
またNSW州では、10月18日には市民の2回のワクチン接種が70%に達することを前提に、この日からロックダウンが解除されるとしています。この決定に伴い小売店、ジム、理容美容店、飲食店などが再開され、ワクチンパスポート保持者は自由に入店が認められるとのことです。尚、同州は11月1日には市民の2回のワクチン接種が80%に達するとしています。
ここ最近の急速なワクチン接種に伴い、国境再開やロックダウン解除など具体的な目標と政策が矢継ぎ早に政府から発表され、テレビで流れるニュースもポジティブな内容が急に増えてきました。近くの公園を散歩していても、人々に笑顔と元気が戻り、自由な暮らしはもう目の前に近づいていることを実感します。
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2021年9月4日更新
モリソン豪首相がフルワクチン接種80%達成で国境再開を約束
3日、モリソン豪首相は報道陣からの「国民のフルワクチン(2回のワクチン接種)率が80%に達成したら本当に国境を再開するのか?」との質問に対して、満面の笑みを浮かべ、明確に「YES!」と答えました。各局はこの発言を受けて一斉に海外旅行に関するトピックを報道し、トラベルコンサルタントは「Withコロナ」をテーマに、クリスマスホリデーで失敗しない海外旅行のアドバイスを、具体的な国やキャンセルポリシーなどを挙げてテレビで解説していました。
「国境再開」と「隔離制限緩和」は表裏一体の政策だと思いますが、トラベルコンサルタントは「論理的に考えれば、国境再開に向けて何らかの形で隔離制限は緩和されるだろう」との見解を述べています。今後日本とオーストラリアのワクチン接種がスムーズに進み隔離政策が緩和されるようであれば、日本への旅行予約も具体的に動き始めるかもしれません。今後の発表に期待したいところです。ちなみにオーストラリアはイギリスから新たに400万本のワクチンを確保し、目標達成時期は前倒しされる見込みです。
カンタス航空は満を持してテレビコマーシャルを大々的に再開しました。このCMを観ていると、国境再開に向けて着実に前進していることを実感し、希望と勇気が湧いてきます。そんな気持ちで観ている国民が多いと思うので、広告効果は絶大だと思います。広告効果で思い出しましたが、今回のオリンピック・パラリンピックを通した日本や東京への観光促進効果は計り知れないと思います。各メディアが大きく取り上げているのはもちろんですが、選手や関係者個人のSNS配信は相当な数の人々にリーチしているものと思われます。その配信内容のほとんどが日本や日本人に対する感謝やお礼の気持ち、そしてサービスのクオリティの高さ、食事の美味しさ、コロナ対策の徹底さ、景色の美しさ、おもてなしの心、などを絶賛するものです。選手村やその近郊エリアに行動が制限されていたにも関わらず、SNSを通じて日本の魅力が多岐に渡り配信されました。
今後国境が再開し自由に海外旅行ができるようになった暁には、一体どれほどの外国人が訪日するのだろう、選手や関係者が真っ先に再来日してくれるのはないだろうか、そんなことを考えていると、日本のインバウンド業界の明るい未来がついそこまで見えてきた気がします。それが現実のもととなるように、引き続き国内や各国の動向にも注視しながら、情報を配信していければと思います。