top of page

CRe8Japan クリエイトジャパン通信

2021年9月17日更新

NSW州が国境再開に向けて自宅隔離制度を試験的に実施すると発表

オーストラリアは今もなお海外からの入国者に対して、政府が指定した隔離施設で2週間の隔離を義務付けていますが、ベレジクリアンNSW州首相は17日、すでに試験的に自宅隔離を実施している南オーストラリア州の制度を参考に、NSW州でもフルワクチン接種者(ワクチンを2回接種している人)に対して、同様の制度を試験的に10月から実施すると発表しました。自宅隔離中は各自の行動が位置情報アプリで厳格に監視されるようです。

 

この発表でオーストラリア人の海外旅行熱が息を吹き返す可能性が高まりましたが、日本はまだオーストラリアからの入国者に対して具体的な隔離緩和の政策は打ち出していないので、今後の日本政府の対応に期待したいところです。スキー関連メディアによると、カナダはフルワクチン接種者に対して隔離なしで入国できる具体的なルールを示しており、今後カナダへの旅行予約が動き出す可能性はあるとのことです。アメリカに関しては順調にワクチン接種が進んでいましたが、州によってはマスク着用も禁止されていたり、ワクチン接種反対者の勢力が強かったり、ここに来て接種率が滞っているのでウィルス感染リスクを考えると、アメリカへの旅行は控える人が多いのではないかとの見方もあります。

 

カンタス航空は12月18日からロサンゼルス、バンクーバー、ロンドン、シンガポール、19日から東京、フィジー、20日からホノルルのフライトを再開すると発表し、テレビCMも頻繁に流しています。日本はまだワクチンパスポートを活用した入国制度政策を打ち出していませんが、ワクチン接種は順調に進んでおり、また3カ国の中では一番ウイルス感染を抑えているので、今後の日本政府の動向に注視したいと思います。筆者の個人的な見解ですが、今世界はワクチンパスポートを活用した経済活性化や国境再開に向けて奮闘している中、日本は総裁選の話題が中心で、主要な政治家がその根回しや選挙運動に注力している様子は、何とも心許なく思うのですが日本の皆さんはいかがでしょうか。ちなみに今オーストラリアで持ちきりの話題というと、ワクチンパスポートを活用した隔離なしの国境再開と、豪英米(AUKUS=AUS UK US)の新たな軍事連携です。

 

オーストラリアはWithコロナ政策に転換し、ロックダウンによる行動制限も徐々に緩和され、普段の暮らしが少しずつですが戻りつつあります。

2021年9月 CRe8Japan 通信: テキスト

CRe8Japan クリエイトジャパン通信

2021年9月9日更新

日本からの渡航者の隔離を年内に免除する見通し

シドニー時事通信が6日伝えたところによると、オーストラリアのテハン貿易・観光・投資相が外国人記者団とのオンライン会見で、現在義務付けられている入国時の14日間隔離措置について、日本からの入国者は年内に撤廃する見通しだと示しました。先日モリソン豪首相は国民のワクチン接種率80%で国境を再開すると明言しているので、この接種率が達成されれば接種者は隔離なしで日本と行き来できる見通しが立つことになります。今後のウイルスの状況にもよるため、政府からの正式な発表と日本側の隔離措置対応にも注目したいと思います。

 

NSW州では10月初旬から本格的にワクチンパスポートを活用した行動制限の緩和が試験的に実施されます。実施される地区はNSW州の中でも感染が抑えられているノースシドニーやモスモンなどのエリアからスタートする見通しです。まずはオーストラリア人の憩いの場でもある「パブ」から再開するとのことなので、何ともオーストラリアらしい決定で、長期間のロックダウンでストレスが溜まっている市民の鬱憤を払拭するには、ベストな判断かもしれません。筆者もモスマンエリアに住んでいるので、パブの再開が今から楽しみで仕方がありません。

 

またNSW州では、10月18日には市民の2回のワクチン接種が70%に達することを前提に、この日からロックダウンが解除されるとしています。この決定に伴い小売店、ジム、理容美容店、飲食店などが再開され、ワクチンパスポート保持者は自由に入店が認められるとのことです。尚、同州は11月1日には市民の2回のワクチン接種が80%に達するとしています。

 

ここ最近の急速なワクチン接種に伴い、国境再開やロックダウン解除など具体的な目標と政策が矢継ぎ早に政府から発表され、テレビで流れるニュースもポジティブな内容が急に増えてきました。近くの公園を散歩していても、人々に笑顔と元気が戻り、自由な暮らしはもう目の前に近づいていることを実感します。

2021年9月 CRe8Japan 通信: テキスト

CRe8Japan クリエイトジャパン通信

2021年9月4日更新

モリソン豪首相がフルワクチン接種80%達成で国境再開を約束

3日、モリソン豪首相は報道陣からの「国民のフルワクチン(2回のワクチン接種)率が80%に達成したら本当に国境を再開するのか?」との質問に対して、満面の笑みを浮かべ、明確に「YES!」と答えました。各局はこの発言を受けて一斉に海外旅行に関するトピックを報道し、トラベルコンサルタントは「Withコロナ」をテーマに、クリスマスホリデーで失敗しない海外旅行のアドバイスを、具体的な国やキャンセルポリシーなどを挙げてテレビで解説していました。

 

「国境再開」と「隔離制限緩和」は表裏一体の政策だと思いますが、トラベルコンサルタントは「論理的に考えれば、国境再開に向けて何らかの形で隔離制限は緩和されるだろう」との見解を述べています。今後日本とオーストラリアのワクチン接種がスムーズに進み隔離政策が緩和されるようであれば、日本への旅行予約も具体的に動き始めるかもしれません。今後の発表に期待したいところです。ちなみにオーストラリアはイギリスから新たに400万本のワクチンを確保し、目標達成時期は前倒しされる見込みです。

 

カンタス航空は満を持してテレビコマーシャルを大々的に再開しました。このCMを観ていると、国境再開に向けて着実に前進していることを実感し、希望と勇気が湧いてきます。そんな気持ちで観ている国民が多いと思うので、広告効果は絶大だと思います。広告効果で思い出しましたが、今回のオリンピック・パラリンピックを通した日本や東京への観光促進効果は計り知れないと思います。各メディアが大きく取り上げているのはもちろんですが、選手や関係者個人のSNS配信は相当な数の人々にリーチしているものと思われます。その配信内容のほとんどが日本や日本人に対する感謝やお礼の気持ち、そしてサービスのクオリティの高さ、食事の美味しさ、コロナ対策の徹底さ、景色の美しさ、おもてなしの心、などを絶賛するものです。選手村やその近郊エリアに行動が制限されていたにも関わらず、SNSを通じて日本の魅力が多岐に渡り配信されました。

 

今後国境が再開し自由に海外旅行ができるようになった暁には、一体どれほどの外国人が訪日するのだろう、選手や関係者が真っ先に再来日してくれるのはないだろうか、そんなことを考えていると、日本のインバウンド業界の明るい未来がついそこまで見えてきた気がします。それが現実のもととなるように、引き続き国内や各国の動向にも注視しながら、情報を配信していければと思います。

2021年9月 CRe8Japan 通信: テキスト
bottom of page